可愛く愛しい夕月ちゃん

私にとって、秋といえばお祭りです。
子どもの頃から、地元の秋祭り、おまんと(駆け馬🐎)が大好きでした。

今もそのワクワクは変わる事なく、今年も母と姉達と一緒に見に行ってきました。

このお祭りは、神社の境内の柵の中を走る馬に、若衆がとびつき、一緒に走るのですが、今年はちょっと気になる馬がいました。



馬は柵の中に入ると、一定方向に向かって走り出すのですが、この馬は止まってみたり、引き返そうとしてみたり、木がはえているような所を通ってみたり…まるで柵の中を走るのを、拒否しているようでした。

たまたまこの1回だけかな?とも思ったのですが、この馬の順番が回ってくるたびに、同じ行動をとっていました。

何とも気になるこの馬に、近くで会いたくなり、繋がれている所まで、見に行く事にしました。

「見つけた🐴」あの馬の名前は、「夕月」ちゃん。



私が前に立つと、自分から近づいて来てくれました。
撫でると気持ち良さそうにしています。



「可愛い😍」とても穏やかです。

他の人が前に立っても、同じように自分から近づいていました。

なので夕月ちゃんは、みんなから「可愛い😍」と言われ人気物でした。

夕月ちゃんは、柵の中を走るのは嫌だったかもしれないけど、人間の事は好きなんだと感じました。

永年お祭りを見て来ましたが、こんなに拒否している馬は初めてで…

そんな夕月ちゃんを見ていたら、なんとも可愛く、愛しく感じました💖🐴💖

嫌なものは嫌でつらぬき通す。
しかし、人間と触れ合うのは好きだよ!と、歩み寄ってくれる。

人間も動物達も、それぞれが個の違いをそのまま表現できる事は、平和だからできる事。

本当の自分を表現しても、愛される存在だと、夕月ちゃんが教えてくれているようでした。

私の息子も、嫌な物は嫌と、思いっきり拒否り、威圧的な大人には、くってかかる子どもでした。

そんな息子に私は、皆と同じ行動をしないとダメなんだよ。
それがあたりまえだと、世間の目を気にし、社会の常識という枠に、息子をおさめようと、必死になっていました。

その結果、私も息子も疲れ果て、崩壊しました。

最近は思います。

今の自分で子育てができていたら、
あんなに悩む事なく、楽しめていたのではと…

あの時たくさん悩んだから、今の私があるのですけどね🤗

おかげさまで、個の違いを理解し楽しめるようになってきました。

夕月ちゃんの行動に、幼き日の息子を重ねたから、きっとより愛しく感じたのだと思います💖